SFというジャンルの作品には、概ね2つの種類に分けることが出来ます。
現在理論だけは存在する技術が実用化した超未来を描いた作品と、現在存在するものが進化したちょっと未来を舞台とした作品です。
そのSFジャンルの中で鉄板なのが、ロボットものですがこらもまた2つのタイプに分類でき、アトムやドラえもん的な人間のような人格を持つ自律型ロボとガンダム・マジンガーのような操縦者の力を拡大するガジェットとしてのロボです。
お気づきかも知れませんが、自律型ロボの作品は基本的に超未来タイプの作品ばかりです。
人間をテクノロジーで再現というのが高度すぎて現実感がないのです。
しかし今、現実的なちょっと未来+自律型ロボという、意外と画期的な作品が出ました。
人間とアンドロイドの恋愛を描くアニメ「プラスティックメモリーズ」です。
使い古されたある意味陳腐なテーマに一見すると見えます。実際このテーマは、最早陳腐すぎて真面目なSFではあまり使われなくなったほど。
が、それは「超未来の夢物語」の話です。
ASIMOに始まる二足歩行ロボの実用化。
人間が押され気味の将棋の人口知能。
人間を模したロボットの誕生を夢物語と思う人は、最早いない筈です。
このタイミングでこのテーマの作品というのには、そう言う意味があるのです。
まあ、作品の細かいアラを言い出したらキリがないですから広い心で楽しむべきですけどね。