生活排水の処理装置などについて

全国の下水道普及率を考えてみました。

生活排水は毎日ひっきりなしに、日本の地下へと大量に排出されています。

しかし排水について普段から意識している人は、あまりいないかもしれません。

生活排水の処理をする装置や施設には、大きく分けて3つあります。

一つは下水道であり、今や日本の市街地の地下には縦横無尽に張り巡らされています。

もう一つは下水道の下水が集められて処理される、下水処理場です。

下水処理場は汚い水を浄化して、きれいにした後に河川や海に流す役割をしています。

そして下水道のない地域では浄化槽が活躍しています。

もしこれらの施設がなかったら、世界はドブ水の湖に浸った中に、市街地が作られる状態になっているでしょう。

だから人間の生活にとって不可欠なのが下水処理の施設です。

排水の処理を行う下水道は、日本では弥生時代の集落にもあったというから驚きです。

現在の日本の平野部や都市部では、下水道はかなり普及が進みました。

日本下水道協会の資料によると、2013年時点で日本の都道府県で、最も下水道が普及しているのは、東京都です。

東京都の下水道普及率は99パーセントに達しており、整備されていない場所が無いと言える状況です。

そして大都市のある神奈川県、大阪府、京都府、神戸市なども、下水道普及率は90パーセントを超えています。

大都市の下水道普及率についても見ると、興味深いことが分かります。

政令指定都市となっている大都市のほとんどは、下水道普及率が80パーセントを超えています。

さすがに大都市であるほど、インフラ整備は非常に進んでいます。

一方で地方では、下水道普及が進まない傾向にもあります。

山岳や丘陵地の市街地では、浄化槽のほうが使い勝手が良い場合があるからです。

徳島県の場合には、普及率が16.8パーセントと、非常に低くなっています。

徳島県では下水道整備より洪水対策に力を入れていたために、下水道整備が遅れたと言われています。

つまり下水道普及率が高いことは重要な指数ですが、下水道普及率だけが、都市が先進化している指数となるわけではないのです

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